オオスズメバチは日本だけに生息してる?日本原産?外来種?

最も危険な蜂と言われているオオスズメバチは、攻撃的な性格で鋭い顎や強力な毒針を持つことから多くの人に恐れられています。木や山間部でよく見られるオオスズメバチですが、詳しい生息地や起源についてはあまり知られていません。

オオスズメバチは日本原産の蜂なのでしょうか?それとも他の地域からやってきた外来種なのでしょうか?

この記事では、オオスズメバチの生息地や危険性、もし見かけた場合の対処法などを解説していきます。最後まで読むことでオオスズメバチの知られざる一面を知ることができるはずです。

目次

オオスズメバチは日本だけに生息してる?

オオスズメバチ(学名:Vespa mandarinia)は日本だけでなく、アジアの広域な地域に生息しています。その分布は日本全土に加え、インドから東南アジア、東アジアにかけて広がっています。
このように、多くのオオスズメバチがこの地域に集中していることから、特定の国ではなく、この地域が起源である可能性が高いと考えられています。

Vespa mandariniaは、大きく分けていくつかの亜種に分類されており、日本に生息するオオスズメバチは、亜種「Vespa mandarinia japonica」として分類されています。亜種として区別されるのは、他の地域のオオスズメバチと比較して、少し形態や生態の違いが見られるためです。
これらのことから、日本に生息しているスズメバチは亜種であり、日本原産と言えるでしょう。

このように、オオスズメバチは日本固有の種ではなく、アジア広域に分布する種の一亜種であることが分かります。しかし、人間の活動や運送手段の発達に伴い、本来の生息地以外でオオスズメバチが発見されることが多いです。
最近では米国ワシントン州で、外来種であるオオスズメバチを根絶したと宣言されました。

オオスズメバチはどれくらい危険?

オオスズメバチは世界最大のスズメバチであり、その危険性は他の蜂の中でも群を抜いています。どれくらい危険なのか理解するために、毒性・攻撃性・生態の3つの側面から見ていきましょう。

まず、毒性についてです。
オオスズメバチの毒性は強く、毒の量も多いことから刺されると激しい痛み・腫れ・アレルギー反応を引き起こす可能性があります。特に、アナフィラキシーショックを起こすと、命に関わる危険性もあります。過去に蜂に刺された経験がある方は要注意です。

次に、攻撃性についてです。
オオスズメバチは非常に攻撃的な性格です。刺激しないように気をつけていても、巣や縄張りに近づくだけで攻撃してくることもあります。最初に攻撃をしてきたオオスズメバチは、フェロモンを出して仲間を呼び、集団で一斉に攻撃を仕掛けてきます。一度に複数箇所刺されると毒の量が増加し、非常に危険な状態になる可能性が高まります。

最後に、生態についてです。
オオスズメバチは、主に土の中や木の根元、木の洞などに巣を作ります。そのため、気づかずに巣に近づいてしまい攻撃されるケースが多いです。巣の周辺は、巣を守るために働き蜂が飛んでいることが多いので、見かけた場合は近づかないようにしましょう。

オオスズメバチを見かけたらどうしたらいい?

オオスズメバチは人間にとって非常に危険な存在です。巣や縄張りに対する防衛本能が強く、刺激を受けると集団で攻撃してくる危険性があるため、オオスズメバチを見かけた際には、以下の対処法を心掛けてください。

刺激を与えない

オオスズメバチを見つけても、手で追い払ったり、棒で突いたりするのは絶対にやめましょう。
これらの行動はオオスズメバチを刺激し、攻撃を誘発する可能性があります。
オオスズメバチが顎を噛み合わせて「カチカチ」という音を鳴らす場合がありますが、これは攻撃を始める最終警告であり、その場を離れないと攻撃を仕掛けてきます。

大きな音を出さない

オオスズメバチは大きな音に敏感なため、驚いて大声を出したり、騒いだりすると刺激してしまいます。
落ち着いて静かに行動することが大切です。

ゆっくりとその場を離れる

オオスズメバチは動くものに反応しやすいです。急な動きや走って逃げることは避け、静かに後退しながらその場を離れましょう。姿勢を低くし、地面を這うようにして離れると、オオスズメバチの視界に入りにくくなります。

専門業者へ連絡

自宅の敷地内やその周辺でオオスズメバチの巣を発見した場合に自力で駆除を行うのは非常に危険です。専門の駆除業者に依頼し、安全に取り除いてもらいましょう。

まとめ

今回は、オオスズメバチの生息地や危険性、もし見かけた際の対処法などを解説してきました。

オオスズメバチは日本だけでなく、インドから東南アジア・東アジアと広域な地域に生息しており、いくつかの亜種に分類されます。日本に生息するオオスズメバチは亜種「Vespa mandarinia japonica」として区別されており、日本原産と言えるでしょう。

オオスズメバチは非常に危険な存在で、毒性・攻撃性・生態の3つの側面から注意が必要です。毒性が強いため刺されると激しい痛みや腫れ・アレルギー反応を引き起こす可能性があります。また、攻撃性が高いため、巣や縄張りに近づくだけで攻撃してくることがあります。さらに、土の中や木の根元など、人間が気付きにくい場所に巣を作るため、知らない間に近づいてしまうケースも多いです。

もしオオスズメバチを見かけたら、刺激を与えない・大きな音を出さない・ゆっくりとその場を離れる・専門業者へ連絡、この4つの対処法を講じることが大切になります。自力での駆除は非常に危険が伴うため、専門の駆除業者に依頼しましょう。

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