蜂駆除は雨天時の方が効率的？メリットやデメリットについて解説

2025年2月7日

蜂駆除作業は危険が伴うため、作業者の安全を確保して行わなければいけません。蜂用の防護服や殺虫スプレーの用意など様々な準備を行う必要がありますが、天候も駆除作業に影響することをご存知でしょうか？

雨天時は、蜂の活動が鈍くなるため作業が進みやすいとされていますが、雨天時の作業ならではのリスクも発生するでしょう。このように、雨天時の蜂駆除にはメリットとデメリットが共存しているため、それぞれを理解することが大切になります。

この記事では、蜂駆除は雨天時に行う方が効率的なのか、そのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。本記事を最後まで読むことで、より深く理解していただけるはずです。

蜂駆除は雨天時の方が効率的？

雨天時は蜂の活動が低下するため、駆除作業が進みやすいとされています。具体的には、蜂は雨に濡れると羽が重くなり飛行能力が低下するため、巣内に留まる傾向が強まります。また、蜂は気温20～25℃前後で活動します。雨で気温が下がることで活動ができなくなるため、これも巣内に留まるでしょう。

林野庁の調査によれば、天候別の蜂の観測数は、晴天時が約6割強、曇天時が約2割、雨天時が約2割弱と報告されています。このデータから、雨の日には蜂の活動が減少することは確実でしょう。

このように、雨天時は多くの蜂が巣内に留まるため、駆除作業を行う際に巣内の蜂を一度で対処できる可能性が高まります。通常は見張りで蜂の巣周辺を飛び回っている働き蜂も、雨天時には巣内に留まるため、一斉に退治できるのは安全かつ効率が良いと言えるでしょう。

ただし、雨天時の駆除作業は視界の悪化や滑りやすさなど、普段よりも作業環境が悪化するため十分な注意が必要です。

雨の日に蜂の駆除をするメリットとデメリット

雨天時の蜂駆除は、蜂の活動が低下するため作業効率が良くなるとされています。

安全性と効率性の観点から見ると、雨天時の蜂駆除はメリットしかなさそうにも感じますが、雨ならではのデメリットも存在しています。

メリット

1. 蜂の活動が鈍くなる

蜂は雨に濡れると羽が重くなり、飛行能力が低下します。羽が重いと動きが鈍くなり、いつものように攻撃するのが難しくなります。さらに、雨によって蜂は視界が遮られるため、駆除作業中に刺されるリスクを大幅に軽減できます。

2. 蜂が巣内に留まっている

雨天時は飛行能力が低下するため、蜂が巣から出かけるのを嫌がり、巣に留まっていることが多くなります。また、蜂は寒さに弱いため、雨によって気温が下がると活動が困難になり、巣内に留まりやすいです。これらのことから、一度の駆除作業で一斉に退治できる可能性があります。

デメリット

1. 作業環境が悪い

雨天時の駆除作業は通常よりも作業環境が悪くなります。まず、雨の影響で視界が悪化し、作業の精度が落ちる可能性があります。また、足元が滑りやすくなるため、転倒や落下のリスクが増加します。さらに、雨音や風の影響で蜂の動きを予測しにくくなることも考えられます。

2. 巣の撤去が困難になる可能性がある

雨で巣が湿っていると、撤去作業がより困難になることがあります。蜂の巣はその構造上、雨に濡れると重くなり崩れやすくなるため、無理に引きはがそうとすると破片が散乱し、作業が一層困難になります。巣の残骸がどこかに残っていると、蜂駆除をしても蜂が戻ってくる傾向にあります。

雨の日に蜂の駆除をする際の注意点

安全対策を万全にする

雨天時は蜂の活動が鈍るとはいえ、完全に動けなくなる訳ではありませんので注意しましょう。きちんと防護服を着用し、肌を露出しない服装で作業を行いましょう。また、滑りやすい場所での作業となるため、足元にも十分注意が必要です。

殺虫スプレーが届きにくい

雨天時に蜂駆除をする場合、雨水によって薬剤が流れ落ちてしまうため、殺虫スプレーの効果が十分に発揮されないことがあります。通常、5メートル程度の噴射距離があるスプレーでも、雨の中ではより近づけて噴射する必要があります。また、駆除作業中にスプレーが空になるのを防ぐため、晴天時よりも多めに殺虫スプレーを用意しておくことが大切です。