蜂の巣作り始めにスプレーは効果的？使用する際の注意点

春が近づき、蜂の活動が活発になるこの時期、あなたの家の周りで蜂の巣作りが始まるかもしれません。この記事では、蜂の巣作りを防ぐためのスプレーの選び方と使い方を紹介します。

最後まで読んで頂くことで、蜂の巣を作らせない予防策や、もし巣を見つけたらどう対処すればいいのかの具体的な方法を知ることができるはずです。

蜂の巣作り始めにスプレーは効果的？

まず結論から言うと、蜂の巣作りが始まったばかりの小さな巣であれば、スプレーを使った駆除は効果的です。特に、巣の大きさが15cm未満で、まだ女王蜂のみが巣作りをしている「作り始めの巣」の場合、自分での駆除が可能です。

しかし、働き蜂が羽化し始め、巣作りに参加している「作りかけの巣」の場合は、駆除の難易度が上がります。この時期になると、巣は急速に大きくなり、蜂の防衛力も高まるため、より慎重な対処が必要になります。

その理由としては、蜂の巣は作り始めの段階であれば、女王蜂のみが巣作りをしており、比較的攻撃性が低いためです。この時期に適切なスプレーを使用して駆除すれば、巣が大きくなる前に問題を解決できます。

しかし、巣がある程度形になり、働き蜂が加わると、蜂の攻撃性が高まり、駆除作業中に刺されるリスクも高くなります。そのため、巣の大きさや蜂の活動状況をよく観察し、自分で安全に駆除できるかどうかを判断することが重要です。

蜂駆除用スプレーの選び方について

蜂駆除用スプレーを選ぶ際の最も重要なポイントは、スプレーに含まれる成分です。特に「合成ピレスロイド系」の成分が含まれているスプレーが推奨されます。

ピレスロイド系の成分は、蜂に対して高い殺虫効果を持ち、即効性があります。また、人体への影響が比較的少ないとされていますが、使用する際は周囲の安全も考慮する必要があります。

次に、スプレーの噴射威力も重要な選択基準です。蜂の巣は高い場所にあることが多く、また、蜂が巣を守ろうと攻撃してくる可能性もあるため、遠くからでも確実にスプレーを噴射できる製品を選ぶことが安全な駆除につながります。

噴射距離が長い製品であれば、蜂に近づきすぎるリスクを避けることができます。

さらに、蜂駆除用スプレーを選ぶ際には、その効果の持続性もチェックすることが大切です。一時的に蜂を駆除できても、再び巣を作られてしまっては意味がありません。

長期間効果が持続する成分が含まれているか、または巣作りを予防する効果があるかも、選択のポイントとなります。

結論として、蜂駆除用スプレーを選ぶ際は、成分、噴射威力、効果の持続性の3つのポイントを中心に考えることが重要です。市販されている多くの製品の中から、これらの条件を満たすものを選ぶことで、より安全かつ効果的に蜂の巣駆除を行うことができます。

自分で駆除を行う際は、必ず安全対策を行い、不安がある場合はプロの駆除業者に相談することをお勧めします。

効果的な蜂駆除スプレーの使い方

蜂駆除スプレーを使う前には、長袖の服や帽子など、身を守るための装備を整えることが大切です。蜂の巣から2～3メートルの距離を保ちながら、巣に向けてスプレーを2～3分間連続で噴射します。このとき、巣の周りの蜂が動かなくなるまで、じっくりと作業を行います。

次に、巣の入り口から中に向けて、さらにスプレーを噴射します。これにより、巣の内部にいる蜂にも薬剤が届き、効果的に駆除することができます。蜂が全滅したことを確認した後は、長い棒や剪定はさみを使って巣を取り除き、密封したごみ袋で処分します。

蜂駆除スプレーを使う際の注意点としては、作業は日没後1～2時間たってから行うことが推奨されます。

蜂は夕方に巣に戻り、日没後には活動が弱まるため、このタイミングで作業を行うと安全です。また、スプレーは新品か、薬剤が十分に残っているものを使用し、風上から巣に向けて噴射することが重要です。

風下からスプレーを使うと、薬剤が風で巣に届かない可能性があります。

蜂に刺された時の応急処置について

蜂に刺された場合、刺された部位を流水で洗い流し、ハチの針が残っている場合は、そっと抜き取ります。この時、針を押し出すようにして取り除くことがポイントです。

次に、傷口から毒をしぼり出し、抗ヒスタミン軟膏を塗って冷やします。これにより、痛みや腫れを和らげることができます。

しかし、息苦しさや口の乾き、冷や汗、めまい、血圧低下、しびれ、嘔吐、じんましんなどのショック症状が現れた場合は、ただちに救急病院で医師の診察を受ける必要があります。

これらの症状は、アナフィラキシーと呼ばれる重篤なアレルギー反応のサインであり、放置すると命に関わることもあります。

蜂に刺されないためには、大きな音や振動を避け、蜂を刺激しないようにすることが大切です。また、蜂は黒いものを狙う傾向があるため、白っぽい服装を心がけると良いでしょう。

さらに、腕や脚に虫除けスプレーを使用することも、蜂から身を守る有効な方法です。

蜂駆除スプレー以外の対策方法は？

蜂の巣を作らせないための予防策としては、蜂が巣を作りやすい場所を事前に特定し、そこを塞ぐか、蜂が好まない香りを利用する方法があります。

例えば、蜂は香りの強いハーブや、特定のエッセンシャルオイルの香りを嫌うとされています。

ラベンダーやペパーミント、シトロネラなどのオイルを水で薄めてスプレーし、蜂が巣を作りそうな場所に定期的に散布することで、蜂の巣作りを予防できる可能性があります。

また、蜂の巣がすでにできてしまった場合には、物理的な方法で巣を取り除くことも一つの手です。夜間や早朝など、蜂が巣に戻っている時間帯に、厚手の衣類を身につけ、顔や手を保護した上で、巣を袋に包んで切り落とし、そのまま水に沈めるなどして駆除する方法があります。

この方法は、蜂に刺されるリスクを伴いますので、十分な注意が必要です。さらに、蜂を寄せ付けないための環境整備も重要です。

例えば、ゴミ箱はしっかりと蓋をする、食べ物の残りかすを放置しない、庭の草花は定期的に手入れをするなど、蜂が寄り付く要因を取り除くことが有効です。

まとめ

蜂の巣作りが始まった初期段階では、スプレーを使った駆除が効果的です。特に、巣が小さく女王蜂のみが活動している時期に適切なスプレーを使用することで、巣が大きくなる前に問題を解決できます。

しかし、安全対策をしっかりと行い、巣が大きくなってしまった場合や自信がない時は、プロの駆除業者に相談することをお勧めします。