スズメバチとアシナガバチの違いとは?どっちが強い?

スズメバチとアシナガバチの違いとは?どっちが強い?

庭先や公園など、私たちの身近な場所に不意に現れるスズメバチやアシナガバチ。どちらも刺されると危険なイメージがあり、怖い存在と感じる方も多いでしょう。この2種の蜂、見た目は似ていてもその生態や性格、攻撃性などには明確な違いがあります。

一体どちらが強く、私たちがより注意すべきなのはどちらなのでしょうか?

この記事では、スズメバチとアシナガバチの様々な違いについて詳しく解説していきます。

目次

スズメバチとアシナガバチの違いについて

夏から秋にかけて、私たちの周囲で見かけることの多いスズメバチとアシナガバチ。

これらの蜂は、毒性・性格・外見などに様々な違いがあります。正しい知識を身につけることで、危険な蜂なのかどうか見極めることができるでしょう。

毒性について

スズメバチは非常に強力な毒を持ち、刺されると激しい痛みと共に、腫れや発熱、予期には呼吸困難やアナフィラキシーショックといった危険な症状を引き起こす可能性があります。中でもオオスズメバチは毒性が極めて強く、複数回刺されることで命を落としたケースも毎年報告されています。スズメバチの毒は神経毒・溶血毒・筋肉毒など複数の成分が複合しており、非常に危険です。

一方、アシナガバチの毒はスズメバチほど強くはありませんが、それでもアレルギーを持つ人はアナフィラキシーショックを起こす可能性があるため、注意が必要です。

凶暴性について

スズメバチは非常に凶暴で縄張り意識が強く、巣に近づいただけで威嚇し、時には群れで襲ってきます。攻撃の際にはフェロモンを放出し、仲間を呼び寄せて集団で刺すため、複数箇所を刺されるリスクが高まります。特にオオスズメバチは攻撃性が高く、山林や人里近くの樹木に巣を作るため、登山者や農作業中の人々にとっては非常に危険な存在となります。

一方、アシナガバチは比較的おとなしい性格で、巣や蜂を刺激しない限り人を襲うことはほとんどありません。

見た目について

スズメバチはがっしりとした体型で、体長は2~3cmほどです。全体的に黒とオレンジのコントラストが目立ち、見た目がふっくらとしています。飛行は直線的で非常に素早く、周囲を警戒するように飛び回ることもあります。巣の形状はボール型でマーブル模様のような独特な外皮に覆われています。

一方、アシナガバチは細身でスマートな体型をしており、長い脚をだらりと下げて飛ぶのが特徴です。色は黄色がかった個体が多く、巣は六角形の巣穴が剥き出しのシャワーヘッドのような形をしています。

スズメバチとアシナガバチはどっちが強い?

スズメバチとアシナガバチを総合的に比較すると、「強さ」はスズメバチが上回ります。スズメバチは攻撃性が高い・毒性が強い・体格が大きい、と三拍子揃っているため、アシナガバチからは天敵とされています。実際にヒメスズメバチがアシナガバチの巣を襲い、幼虫や卵を捕食することもあります。

また、スズメバチの毒は複数の成分を含んでおり、刺されると激しい痛みや腫れを引き起こし、場合によってはアナフィラキシーショックを誘発することもあります。一方、アシナガバチの毒も痛みや腫れを伴いますが、スズメバチほどの強さはありません。

このように、スズメバチはアシナガバチよりも攻撃性・毒性・体格の面で優れており、総合的に見て「強い」と言えるでしょう。

アシナガバチは駆除した方が良いのか?

アシナガバチは一般的におとなしい性格で、こちらから刺激しない限り攻撃してくることは少ないとされています。また、庭木や野菜に付く毛虫や芋虫などの害虫を捕食するため、益虫としての側面もあります。そのため、人がほとんど近づかない場所に巣を作った場合や、生活に支障をきたさない場合には、無理に駆除する必要はないとされています。

しかし、巣が玄関やベランダ、通路など人の出入りが頻繁な場所にある場合や、小さな子どもがいる家庭では、誤って巣を刺激してしまう可能性があるため、早めに駆除を行うことが望ましいです。アシナガバチに刺されると痛みや腫れを引き起こすだけでなく、アレルギー反応を起こすこともあります。

駆除を行う際は、巣が小さく蜂の数が少ない春先(4~5月)が最適とされています。この時期であれば自力での駆除も比較的安全に行えますが、巣が大きくなったり、高所や視界が悪い場所にある場合は、専門の駆除業者に依頼することをおすすめします。

最も凶暴な蜂は?

最も凶暴な蜂として知られるのは、スズメバチ科の「オオスズメバチ」です。

この種は世界最大級のスズメバチであり、攻撃性・毒性・体格の全てにおいて他の蜂を凌駕する、最も危険で注意が必要な蜂です。

オオスズメバチは体調が約2.5cm~4.5cmに達し、強靭な大顎と6mmもの長い毒針を持っています。この毒針はノコギリ状で、同じ場所を何度も刺すことが可能です。毒液には神経毒や溶血毒などが含まれ、刺されると非常に激しい痛みや腫れを引き起こし、場合によってはアレルギー反応を起こしてしまいます。

また、オオスズメバチは非常に攻撃的な性格を持ち、巣に近づいた人間や動物に対しては、警告なしに攻撃を仕掛けることがあります。エサが減少する季節には、他のスズメバチやミツバチの巣を襲撃することもあるようです。

まとめ

今回は、スズメバチとアシナガバチの様々な違いについて解説してきました。

スズメバチとアシナガバチは、毒性や性格、見た目に大きな違いがあります。スズメバチは毒性・攻撃性が高く、人を襲う蜂として危険視されています。中でもオオスズメバチは特に危険で、最も凶暴な蜂として知られています。

一方のアシナガバチは比較的おとなしい性格であり、害虫を捕食してくれる益虫としての一面もあります。巣が人の生活圏に近い場合は駆除が推奨されますが、無害な場所なら放置も可能です。

それぞれの蜂の特徴を理解しておくことで、適切に対応することができるでしょう。

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