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蜂の巣と聞くと球状や大きな塊を思い浮かべる方が多いですが、中には「とっくり」のように細長い独特な形をしたものも存在します。このとっくり型の巣には、攻撃性の高い蜂が住みついている場合もあり、日々の生活に思わぬ危険をもたらす可能性があります。
なるべく早く駆除したい気持ちは分かりますが、むやみに壊してしまうのは危険性が増すため、正しい知識を持ってから駆除することが大切です。
本記事では、とっくり型蜂の巣の危険性と正しい駆除の方法について詳しく解説していきます。
とっくり型の巣を作る蜂は主に「トックリバチ」と「コガタスズメバチ」の二種類に分けられます。
中でも代表格として知られるのがトックリバチです。トックリバチはドロバチ科に属し、泥と唾液から小さな壺状の巣(数センチ程度)を作る、比較的おとなしめの蜂です。巣には幼虫とその餌だけが入っており、成虫は巣作りと産卵を終えるとすぐに離脱するため、人間に対しての攻撃性はほとんどありません。
一方、コガタスズメバチはスズメバチ科の一種であり、初期の巣の大きさが10cm以上、筒状の逆トックリ型から球体へと変化していきます。スズメバチ科の中では温厚な性格ですが、巣に触れたり刺激したりすると集団で攻撃してくるため注意が必要です。刺されると重症化やアナフィラキシーショックを起こす危険もあるため、早めの駆除が推奨されています。
蜂の巣を見つけた際、つい「刺されないように注意すればいいや」などと放置してしまいがちですが、その判断は非常に危険です。蜂の巣は時間の経過とともに急速に成長し、働き蜂が増えることで攻撃性も高まります。春先の小さな巣であっても放置していると、夏頃には手に負えない規模にまで拡大していることでしょう。
さらに、巣を空のまま残しておくと、再び別の蜂によって再利用される可能性があるほか、害虫や害獣が住み着くリスクもあります。スズメバチなど凶暴な蜂を引き寄せてしまい、近所の人や通行人が刺されてしまった場合「安全配慮の義務を怠った」として損害賠償を請求される可能性もあります。
こうした理由から、蜂の巣を見つけたら早めに対処することが推奨されています。安全を考えるなら専門業者への依頼が最も安全でしょう。
蜂の巣を見つけたとき、自力で駆除するか業者に依頼するか迷う方は多いでしょう。安全に取り除くには、作業のタイミングや服装、道具の選び方に注意することが大切です。
蜂は昼間に活発に活動する昼行性の昆虫で、朝から夕方にかけてエサ探しや巣の外での仕事に忙しく動き回ります。日没から1~2時間ほど経過し、辺りが暗くなる頃には、働き蜂は巣へ戻り活動が鈍くなるため駆除に最適なタイミングだとされています。
この時間帯であれば外を飛んでいる蜂はおらず、巣の見張りとして周辺に残っている蜂も動きが鈍るため、刺されるリスクを大きく減らせます。
蜂の巣を駆除する際は、肌の露出を避ける防護服を必ず着用しましょう。長袖・長ズボン・帽子・手袋・長靴などで全身を覆い、白や淡い色の服を選ぶことが推奨されます。蜂は黒や暗い色に反応しやすく、香水や整髪料などの香りも攻撃を誘発する可能性があるため注意しましょう。
防護服を着用すれば安全性は高まりますが、生地の上から針が貫通するケースもあるため、内側に重ね着するなど二重の防御を意識しておきましょう。自治体によっては防護服の無料貸出を行っている場合もありますので、一度確認することをおすすめします。
蜂の巣を駆除する際は、市販の蜂用殺虫スプレー(合成ピレスロイド系の成分が含まれるもの)がおすすめです。巣から2~3メートル離れた位置から、スプレーを2~3分ほど連続して噴射し続け、巣表面や入り口から内部へ薬剤をしっかり行き渡らせます。風上から噴射して薬剤が巣に届くように工夫しましょう。
噴射後は様子を見てから巣を落とし、落とした巣はゴミ袋に密封して処分しましょう。
蜂に刺されてしまった場合、軽傷でも適切な処置を行わないと症状が悪化することがあります。刺された部位の処置や薬の使用、症状が重い場合は医療機関での受診が必要になります。
蜂に刺されて針が残っている場合は、まず刺さった針を取り除きましょう。手で直接触れると再度刺される可能性があるため、ピンセットや粘着テープを使って慎重に取り除きます。その後、流水で患部をよく洗い、毒液をしぼり出すことが推奨されます。洗浄することで腫れや痛みの悪化を防ぐ効果もあります。
最初の処置がその後の症状に大きく影響するでしょう。
針を除去した後は、患部を冷やすことで腫れや痛みを和らげることができます。濡れたタオルや保冷剤をタオルで包んで患部に当て冷却しましょう。また、抗ヒスタミン剤やステロイド軟膏を塗布することで、炎症やかゆみを抑えられます。冷却と薬の併用は症状の緩和に有効で、特に腫れが強い場合やかゆみが続く場合に効果的です。冷却中は安静に経過を観察することが大切です。
蜂に刺されてから呼吸困難・めまい・全身の発疹や吐き気などの症状が出た場合は、アナフィラキシーショックの可能性があります。この場合は自己判断で様子を見ず、直ちに医療機関を受診してください。特に過去に蜂に刺された経験があり、アレルギー反応を起こしたことがある人は、軽度でも注意が必要です。急いで医療機関に向かい、適切な処置を迅速に受けましょう。
とっくり型の蜂の巣は主に「トックリバチ」と「コガタスズメバチ」が作ります。トックリバチは、小さな泥壺状の巣を作り、比較的おとなしく人を刺すことは少ないです。一方、コガタスズメバチは、刺激してしまうと集団で攻撃してくる危険があります。
駆除は日没後に防護服を着用し、蜂専用スプレーで行うのが安全です。万が一刺されてしまった場合は、針を除去し患部をよく洗浄・冷却し、症状が重い場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
自力での駆除に自信がない・怖いと感じる方は、蜂の巣駆除のプロである専門業者に依頼しましょう。自力での駆除はリスクが高い作業のため、身の安全を守るためにも依頼することをおすすめします。
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